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不流斎の日記

不易流行 不易を知らざれば基立ちがたく 流行をわきまえざれば風新たならず

やせている人は太めの人よりも死亡率や認知症リスクが高い。ハーバード大学の研究

はじめに

医学の研究結果や科学的根拠によると、やせている人は太めの人よりも死亡率や認知症リスクが高い。中高年になったら生活習慣病に注意することと、やせることにも注意が必要とのことです。

日本でも、特に高齢者は太めの人で適度に運動や散歩を毎日やっているひとは、認知症や寝たきりになる確率が低いとのことです。

タンパク質や糖質も適度に接種する必要があります。高齢者がタンパク質や糖質を適度に摂取する身近な方法は、マクドナルドのハンバーガーを週2回ぐらいは接種すると、良いということです。理にかなった方法です。

ですから、高齢者痩せている高齢者は、太り過ぎないように適度に太めの人になるために、週2回マクドナルドのハンバーグでタンパク質や糖質を接種し、適度に運動や散歩を毎日やって、認知症や寝たきりのリスクを低減しましょう。

1 体脂肪量が多い人ほど死亡率も高いは医学的に予想されている

やせている人の方が、太めの人よりも死亡率が高いことがわかっています。本来、やせていれば体脂肪量も少なし、体脂肪量と相関する生活習慣病などは、発症しにくいはずです。やせている人の方が太めの人よりも、心血管疾患などは発症しにくく、死亡率は低いはずです。

 ハーバード大学(米国)公衆衛生学部のドンフン・リー博士たちは、体格予測式に基づいて除脂肪体重と体脂肪量を算出。死亡率との関連を見るコホート研究を実施しました。40歳以上の男性約3万8000人を、1987年から2012年までの間、平均21.4年追跡調査したのです。

除脂肪体重とは、全体重から脂肪組織の重量を引いた体重です。この中には筋肉、骨、内臓などが含まれますが、一般的には筋肉量と考えます。また、基本的には全体重が多いほど、除脂肪体重も体脂肪量も多くなります。

 結果は、体脂肪量が多い人ほど死亡率も高く、体脂肪量が少ない方から5分の1の人に比べて、多い方から5分の1の人の死亡率は、1.35倍でした。また、体脂肪量が21キロまでは、死亡率はほぼ横ばいでしたが、体脂肪量がそれ以上になると、急速に上昇していました。体脂肪量が多いと死亡率も高いわけで、これは医学的に予想通りの結果です。

除脂肪体重と死亡率の関連はどうなのか?体脂肪量だけが死亡率と関連しているなら、除脂肪体重が少なくても多くても、死亡率は一定のはずですね。

2 やせすぎると病気になりやすく死亡率も上がる

除脂肪体重と死亡率の関連は、U字型だったのです。つまり、除脂肪体重が少なすぎても多すぎても、死亡率が高かったのです。ということは、やせている人の死亡率が高いのは体脂肪量の影響ではなく、除脂肪体重が少ないこと、やせていることそのものの影響であると考えられます。

次に、疾患別の死亡率を見ると、心血管疾患とがんでは、除脂肪体重と死亡率の関係はU字型で、除脂肪体重が少なすぎても多すぎても死亡率が高いというものでした。体脂肪量が少なければ心血管疾患などは発症しにくいだすが、やせていて除脂肪体重も少ないと、本来は低いはずの心血管疾患による死亡率も高くなっていたのです。

おそらく、がんに関してはやせていると免疫力が低いことによって、がんの発症に関連していると考えられます。免疫力が高ければ、私たちの体内で日々生じているがん細胞を、免疫細胞が退治してくれます。ところが、やせていて栄養状態が悪く、免疫力が低いと、がん細胞が増え続け、やがて発症してしまうのです。

それから、呼吸器疾患による死亡率も、除脂肪体重が少ない人ほど高く、除脂肪体重が多い人は低いという結果でした。やせていると栄養状態が悪く免疫力が低いため、肺炎などの感染症にかかるリスクが高いからだと考えられます。

このことから、体脂肪量が多いと死亡率が高いですが、脂肪を落とそうとして除脂肪体重まで落とすと、健康をわるくしてしまいます。やせすぎると病気になりやすく、死亡率も上がります。

3 低体重だと認知症リスクも上がる

低体重による影響は、死亡率が上がるだけでなく、低体重だと認知症になりやすいというデータもあるのです。

山梨大学大学院准教授の横道洋司博士たちの、65歳以上の男女を2010年から平均5.8年追跡調査したコホート研究です。

それによれば、適正体重(BMI18.5~25未満)の人を1とした場合の認知症発症率は、MI25~30未満(日本の判定基準で肥満1度、WHOの判定基準で前肥満状態)の場合、男性で0.73倍、女性で0.82倍。適正体重の人よりも低い数値でした。

ところが、MI18.5未満(低体重)の人では、男性が1.04倍、女性が1.72倍と、適正体の人よりも高かったのです。

 女性の1.72倍が目立ちます。男性はやせていてもいいというわけではないです。低体重の男性で脂質異常症高脂血症)のある人は、適正体重で脂質異常症のない人に比べて、認知症発症率はなんと4.15倍。女性では、低体重で高血圧だと、適正体重で高血圧のない人に比べて、認知症発症率が3.79倍でした。

 脂質異常症や高血圧などの生活習慣病は、中高年になれば誰でも何かしらあると言ってもいいですが、低体重が加わると、一気に認知症発症率が高まるのです。中高年になったら生活習慣病に注意するのはもちろん。それだけでなく、やせることにも注意するべきなのです。

4 暴力や自殺による死亡率にも関連性が指摘されている

低体重だと病気以外の死因につながる可能性も高くなる、という驚きのデータもあります。病気以外の死因とは、暴力による死亡、自殺、交通事故などで、そのうち交通事故はBMIと関連がありませんでしたが、暴力と自殺による死亡率は、BMIが低い人ほど高くなる傾向があったのです。これは、ロンドン大学衛生熱帯医学大学院(英国)のクリシュナン・バスカラン博士たちが、英国国民保険サービス(国営医療サービス事業:NHS)のデータを用いて、16歳以上の男女を1998年1月から2016年3月までの間、追跡調査したコホート研究です。調査対象者は約363万人に及びます。非常に大規模であることと、調査対象の年齢の中央値が36.9歳であり、BMIと死亡率の関連を調べたほかの研究よりも若いことが特徴です。

研究では、暴力や自殺の原因を把握していませんので、亡くなった人にどのような経済的、職業・学業的、家族的、心理・精神医学的な問題があったのかはわかりません。ただ、研究開始時点で精神障害うつ病躁うつ病統合失調症)の人は除外したと記されていますから、これらが原因ではないと言っていいでしょう。実は自殺と低体重の関連については以前から指摘されていました。

マックマスター大学(カナダ)のステファン・ペレラ博士は、それまでの自殺関連の研究の中から体重、特にBMIとの関連を検討した研究を集め、複数の研究結果を統合して解析する「メタアナリシス」という手法を用いて、BMIと自殺にどれほど関連があるかを調べています。

まとめ

過去のデータを利用する後ろ向きコホート研究は、データの不均質性などがあり、情報の信頼性に劣るという問題があるのです。つまり、研究の科学的価値が低いわけです。

 ペレラ博士の研究では、「BMIが増加するほど自殺既遂は減る。肥満だと自殺既遂のリスクは29パーセント減少し、低体重だと21パーセント増加する。BMIと自殺未遂や自殺念慮(死にたい気持ち)の関係は、研究ごとに結果が異なり、一定の結論は出ない」という結果でした。

どのように解釈するか難しいですが、ペレラ博士たちは神経質さといった気質が、低体重と自殺既遂に関連している可能性を指摘しています。色んな臨床経験からは、神経質さだけでなく、競争心の激しさなど、種々の原因が低体重と自殺の両方につながっている可能性があります。

個人の気質が低体重と自殺の双方を生じさせてしまう可能性があるということです。しかし、研究はまだ少なく暴力や自殺による死亡率にも関連性があるとの結論に達するには、今後の多くの研究結果を待たなければ何ともいえませんが、一般論としては、全く因果関係がないとは、言い切れないです。

タンパク質や糖質も適度に接種する必要があります。高齢者がタンパク質や糖質を適度に摂取する身近な方法は、マクドナルドのハンバーガーを週2回ぐらいは接種すると、良いということです。理にかなった方法です。

ですから、高齢者痩せている高齢者は、太り過ぎないように適度に太めの人になるために、週2回マクドナルドのハンバーグでタンパク質や糖質を接種し、適度に運動や散歩を毎日やって、認知症や寝たきりのリスクを低減しましょう。

 本日はこれで筆を置きます。