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不流斎の日記

不易流行 不易を知らざれば基立ちがたく 流行をわきまえざれば風新たならず

「最悪の場合は死に至る」 10代から30代が飲むスポーツドリンクの飲み過ぎの悲劇 熱中症対策で急性糖尿病

熱中症対策は水分補給は非常に大切です。熱中症対策として10代から30代でスポーツドリンクを良く飲んでいる方がいます。スポーツドリンクの飲みすぎは急性糖尿病の状態になります。これを「ペットボトル症候群」と呼ぶそうです。

2020年8月は熱中症で搬送された人が約1.2倍だとのことです。2021年夏は猛暑日続きで、まだまだ猛暑日が続くので熱中症で搬送される人が20年の約1.2倍を超えることが容易に推測できます。

熱中症は毎年7月から8月に多く発生しますが、2020年は8月の熱中症救急搬送者数が2019年の約1.2倍となりました(総務省令和2年8月の熱中症による緊急搬送状」)

また、よく言われるのは梅雨の晴れ間や梅雨明けは、暑さに身体が慣れていないため特に起こりやすいとされています。熱中症対策が必要な時期を迎え、「こまめな水分補給を」「喉が渇く前に」と積極的に水分を取っている人も多いと思います。そんなときに注意しなければいけないのが「ペットボトル症候群」とのことです。

寝不足、二日酔い、食事抜きのときも要注意です。一般的に熱中症は「環境」「身体」「行動」の3つの要因により引き起こされる可能性があるとされます。

「環境」の要因としては気温、湿度、風がない場所など。「身体」の要因としては暑さに慣れていない、疲れや寝不足で体調が悪いなど。「行動」の要因としてはスポーツや屋外作業などがあります(環境省熱中症予防情報サイト)。

熱中症の対策として必要なことは、「暑いところを避ける」「こまめな水分補給」「暑さに負けない身体づくり」の大きく3つに分けられます。

1 暑いところを避ける対策

新型コロナウイルス対策で常時窓を開放している所や換気扇をまわしている所も多いと思いますが、エアコンを付け温度設定をこまめに調節することが必要です。

②服装は、通気性・吸湿性のよいもので首元が締め付けられると熱がこもるため、ネクタイは外し襟元をゆるめる。

③外に出るときはうまく日陰を使い、日傘や帽子などの着用もおすすめです。

2 こまめな水分補給

➀喉が渇く前に水分をとる。ご存知の通り人間の身体の大半は水でできており、生命活動にとって大事な要素のひとつです。体内の水分量の5%を失うと頭痛などの症状が、10%を失うと筋肉のけいれんや循環不全などの症状が起こり、20%を失うと死に至ることもあるそうです(厚生労働省健康のために水を飲もう講座」より)。水分を失うことがどれだけ危険かお分かりいただけたでしょうか。喉の渇きは脱水のサインですから、渇きを感じる前の水分補給が必要です。

②飲み水としては1日あたり1.2リットルを目安に摂取だそうです。外出やスポーツの際はもちろん、就寝時や入浴中にも思っている以上に汗をかき、水分が不足します。起床時・入浴後にコップ1杯ずつプラスして摂取するこが必要です。

③スポーツや屋外作業でたくさんの汗をかくと、水分とともに塩分やミネラルも失われ不足します。経口補水液やスポーツドリンクなどは塩分やミネラルが含まれており、手軽に摂取することができますので活用しましょう。

3 暑さに負けない身体づくり

➀身体が暑さに慣れていないと、うまく汗をかくことができず熱中症のリスクが高くなります。暑くなる前から汗をかく習慣づけが必要です。ウォーキングであれば30分程度で良く、通勤中に一駅分歩くなど工夫をする。また入浴で汗をかくのもおすすめです。

②寝不足や二日酔い、疲れがたまっている、食事抜きなど、体調が悪いときにも熱中症になりやすいので、十分な栄養と休養をとる必要があります。夏本番です。暑さに負けない身体づくりや熱中症対策をしましょう。

4 糖や糖類が多い飲料の飲みすぎによる「ペットボトル症候群」とは

ペットボトル症候群」という言葉をご存知でしょうか。私も初耳でした。一度聞いたら忘れないネーミングですね。内容を詳しく知っている人は多くないと思います。私も記事を書くに当たり色々と調べたりして、知った内容です。

熱中症対策として、水分・塩分補給には経口補水液やスポーツドリンクが手軽であると言われますが、多量に摂取すればよいというわけではなく、気を付けなければならないのが「ペットボトル症候群」と呼ばれるものです。

ペットボトル症候群とは、スポーツドリンク、ジュースや甘い炭酸飲料水など糖が含まれる飲料を多量に飲んだことで起こる病気で、正式名称は「ソフトドリンクケトーシス」言われるそうです。1992年に聖マリアンナ医科大学の研究グループが報告し、命名したそうです。

症状は、「喉の渇き」「尿量が多くなる」「体重減少」「倦怠感」「イライラ感」という兆候だそうです。それに加えて、目立った自覚症状もないのに突然意識消失などを起こすこともあるそうです。

5 スポーツドリンク1本に20~30gの糖が含まれている

甘い炭酸飲料水や清涼飲料水には一般的に500mlのペットボトルでおよそ30~50gの糖が含まれているとされ、スポーツドリンクでは20~30g以上、コーラでは50g以上ともなり、角砂糖に置き換えると約15個分にもなるそうです。熱中症対策によいとされる経口補水液でも10g前後の糖が含まれると言われています。経口補水液は先に挙げた飲料と比べると甘みをあまり感じないので知らない方も多いのではないでしょうか。

体型にもよるそうですが10%程度の糖分を含む清涼飲料水を1日1.5L以上、また1カ月以上連続で飲むとペットボトル症候群のリスクが上がると言われています(全国清涼飲料連合会「健康のため、かしこく飲みましょう」)。このことから、ペットボトル症候群が身近な疾病であることがわかりました。

WHO(世界保健機関)では、糖の摂取量を1日の摂取カロリーの10%未満にするよう推奨しており、5%未満に保てば健康効果が増大すると発表しています(内閣府食品安全委員会 食品安全総合情報システム「世界保健機関(WHO)、ガイドライン「成人及び児童の糖類摂取量」を発表)。糖の摂取量を1日の摂取カロリーの5%未満にした場合、砂糖にして約25gに相当すると言われています。清涼飲料水のペットボトル500ml1本を飲むことで倍近くの糖を摂取することになってしまいます。健康的な生活のためには気を付ける必要があります。

6 甘いドリンクを飲めば飲むほど喉が渇くという悪循環

ペットボトル症候群はどうして起きるのか。喉が渇いたときにスポーツドリンクを多量に飲むと、スポーツドリンクに含まれる糖により血糖値が上昇するとのことです。実は血糖値の上昇には喉の渇きを促進させる作用があるそうです。そこに水代わりのようにスポーツドリンクを飲み続けるとさらに血糖値が上がり「喉が渇く」という悪循環か引き起こるということです。

普通、血糖値が上がると膵臓からインスリンが出て血糖値を下げますがインスリンには食事などから摂取されたブトウ糖を細胞内に取り込み、エネルギーに変えるという働きがあり、そのため血糖値が下がるといった仕組みですはご存じか、聞いたことがありますよね。しかし、スポーツドリンクを飲み続けて糖の摂取が止まらない場合は、インスリンの働きが悪くなりブトウ糖からエネルギーを得ることができないそうです。

そうすると、ブドウ糖の代わりに身体に蓄えられていた脂肪がエネルギー源として使われることになりケトン体という物質が作られ、酸性の物質であるケトン体が大量に増えることで身体も酸性になっていくとのことです。人の身体は酸性が強くなるとうまく機能できなくなってしまうことは聞いたり、文献にもありますよね。これが意識障害を起こす原因となります。

10代から30代の男性に糖尿病でなくても発症するとのことです。これまでの色々な研究によると、ペットボトル症候群は一般的に10~30代の男性が多く糖尿病などの病歴がなくても発症する特徴があるとされています。万一発症してしまった場合、発症の初期にはインスリンの治療が必要だそうです。食事療法でコントロールできるようになることが多いとのことですが一部、内服での治療も必要になることがあるそうです。

運送業や肉体労働者、外出が多い仕事の人は特に注意が必要です。ペットボトル症候群で倦怠感があるのに熱中症と思い込み、さらにスポーツドリンクを飲んで悪化させることがあるそうです。「喉の渇き」や「倦怠感」には脱水症以外にも糖尿病などの病気が潜んでいることがあるそうです。気になる症状がある場合には病院で受診して検査を受けることがよいそうです。

7 清涼飲料水を飲む場合は2から3倍に薄めて飲む

補給を控えてしまっては本末転倒です。対策としては、➀お茶や水などの糖分を含まない飲み物を選び飲む、②清涼飲料水を飲む場合はひと工夫して2から3倍に薄めて飲むと良いそうです。

飲み物を買う際には成分表示を確認する癖をつけることです。健康志向の人が増えたために、「糖質ゼロ」や「糖質控え目」などの表示がされている食品を多く見かけるようになりました。しかし、実際には糖が全く入っていないわけではありません。消費者庁で定められている栄養強調表示では「糖質ゼロ」は100mlあたり0.5g未満、「糖質控え目」は100mlあたり2.5g未満であれば表示してよいとされています(消費者庁栄養強調表示等について」)。ペットボトル500mlに換算すると糖質オフでも最大2.5g、糖質控え目は最大12.5g糖分が含まれていることがあるので注意が必要です。

ペットボトル症候群」と聞くと、重症ではないように感じてしまいますよね。しかし「ペットボトル症候群」は急性の糖尿病の状態とのことで、最悪の場合には死につながることもある怖い病気とのことです。

これからの時期、熱中症予防には水分摂取が大切です。スポーツドリンクを止めて、お茶や水を1.2リットル以上摂取し、暑さを乗り切りましょう。私自身も今回大変勉強になりました。スポーツドリンクを一切やめてお茶や水を1.2リットル以上取ります。

本日はこれで筆を置きます。