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不流斎の日記

不易流行 不易を知らざれば基立ちがたく 流行をわきまえざれば風新たならず

重要!! 注意喚起「シミが消える」喧伝する化粧品は虚偽…医師が断言「市販品でシミは消せない」

はじめに

ビジネスジャーナルに「シミが消えると喧伝する化粧品は虚偽」であるとの注意喚起記事がありました。その内容を引用し、記事にして公開します。

消費者庁でもアフェリエイト広告の虚偽規制について検討会の報告をまとめ、中間報告を発出しています。

テレビのCMでも化粧品に限らずサプリメントでも「歩行機能に改善が見られた」等々を喧伝するCMを目にしますが、これは誰にでもあてはまるものではありません。注意が必要です。

まずは、本当かなと疑ってみましょう。そして不安ならメーカーに問い合わせるか、国民生活センター或いは消費者庁に確認してください。

今回の記事のように、「何々に混ぜるとシミが消える」との広告があった場合は、混ぜる化粧品のメーカーに問い合わせして、本当かどうか確認しましょう。

インターネットを含めたSNS上の内容は、全てとは言いませんが、その殆どが医学的に根拠のないものです。

第1章 虚偽喧伝注意喚起引用記事

「シミが消える」と謳う化粧品が、勝手に「ニベア」と混ぜることを推奨し、ニベア販売元のニベア花王が注意喚起するという異例の事態に発展した。

広告としても違法の疑いがある上に、医学的に根拠のない効果効能を謳っている点は、かなり悪質である。女性が美しくありたいという気持ちに訴求する虚偽の広告は、インターネット上で散見される。美容医療の専門家は、こういった現状をどう見ているのか。

麹町皮ふ科・形成外科クリニック院長の苅部淳医師は、市販の薬品やクリームなどでシミが消えることはあるはずがないと語気を強める。

「市販薬は、副作用が出るのを極力抑えてあるので、効果としても非常に薄いのです。化粧品は医薬品医療機器等法という法律で『人の身体を清潔にし、美化し、魅力を増し、容貌ぼうを変え、又は皮膚若しくは毛髪を健やかに保つために、身体に塗擦、散布その他これらに類似する方法で使用されることが目的とされている物で、人体に対する作用が緩和なもの』と定義されています」

苅部医師が言うように、市販のクリームや美容液でシミが落ちることはありえない。実際に苅部医師の運営するクリニックでは、シミの治療には医薬品や美容医療の施術を行うという。

「美容皮膚科医はレーザーやターンオーバーを促すビタミンAの誘導体、シミをつくるのを抑制するハイドロキノンなど医療薬品を使って治療します。

皮膚の基底層にメラノサイトという色素細胞が存在し、そのメラノサイトが紫外線から細胞核を守るためにメラニンをつくる働きがあります。

肌が刺激を受けたり、紫外線を浴びると、メラニンをつくり出します。若い方ですと28日周期でターンオーバーが行われ、最終的には角質となってメラニン色素も剥がれ落ちますが、紫外線などによってメラニンが過剰に生じると肌のターンオーバーが追いつかなくなり、皮膚にメラニン色素が残り、それらがシミとなります。シミは細胞の中に残ってしまったゴミのようなもので、細胞を破壊するか剥がし落とすしか消す方法はありません」

一般の化粧品に関して「シミが消える」と謳う広告は、ほぼすべて「虚偽」と思っていいだろう。問題となった広告では、美容液とニベアを混ぜることを推奨しているが、異なる化粧品を安易に混ぜることも望ましくない。

「それぞれに含まれる成分が混ぜることによって反応し、効果が低下したり、肌のトラブルが起きる可能性もあります」

肌に化粧品を重ねて塗布していく場合は、その都度、肌に成分が浸透していくため、混ぜて塗る場合とは異なる。SNSなどに溢れる虚偽の広告を信じ、思わぬ肌トラブルなどを招くことがないよう、化粧品を正しく使用することが重要だ。

化粧品の容器や箱、箱の中のパンフレットなどには「使用説明書」があり、その化粧品の特徴や使用方法、使用上の注意などが詳しく書かれている。化粧品を使用する際は必ず説明文をよく読み、使用してほしい。

(文=吉澤恵理/薬剤師、医療ジャーナリスト)

吉澤恵理/薬剤師、医療ジャーナリスト
1969年12月25日福島県生まれ。1992年東北薬科大学卒業。薬物乱用防止の啓蒙活動、心の問題などにも取り組み、コラム執筆のほか、講演、セミナーなども行っている。

第2章 監修・研究・学会発表等の宣伝文句は鵜呑みにしない

化粧品・サプリメント・健康食品・健康器具等で医師の監修、研究結果・報告、学会発表されたとの文句は信じないことです。

医師の監修は、医師個人又は複数の医師グループ個人の監修したもので、エビデンスとしては、蓋然性が極めて低いものです。

研究結果や報告も組織や大学等の単体での研究結果や報告です。たとえ、東大や京大の権威ある研究結果でも、あくまで、「組織や大学等の単体研究結果」であって、エビデンスとして全て信頼するのは控えましょう。

学会発表や学会報告は、学会の会員なら誰でも発表・報告できますので、これらのエビデンスは蓋然性が極めて低いです。

第3章 信頼できるエビデンスは論文(査読論文)が確実

論文(査読論文)は、各国の雑誌に掲載され、各国の論文掲載者等から色んな指摘等を受けて業界雑誌に掲載されますので、エビデンスとしては信頼性が担保できます。

従って、化粧品・サプリメント・健康食品・健康器具等で医師の監修、研究結果・報告、学会発表されたとの文句は信じないことです。

まとめ

SNSなどに溢れる虚偽の広告を信じ、思わぬ肌トラブルなどを招くことがないよう、化粧品を正しく使用することが重要です。

万一、化粧品・サプリメント・健康食品・健康器具等を買ってしまったら、説明書や成分・含有量を確認して、怪しいと感じたらクーリングオフを使って返品してください。

クーリングオフ等に応じない場合は、泣き寝入りしないで国民生活センター消費者庁に報告してください。

インターネットやSNS等での謳い文句は、一切信用しないで、国民生活センター消費者庁に相談して対応してください。

場合によっては、弁護士に相談して、法的措置も視野に入れてください。

本日はこれで筆を置きます。