学習指導要領の改訂で教科書・授業・家庭内学習が激変します。学校だけでなく家庭内や塾でも今までの指導方法を変える必要があります。つまり欧米流の教育が幼稚園から高校まで取り入れられたということです。その内容はおおきく分けて以下の三つです。
①『知識・技能』②『思考力・判断力・表現力等』③『学びに向かう力、人間性等』です。そして「個別最適な学び」と「協働的な学び」。これらを実現するためにICT授業が必要とのことです。
遅いですね。欧米では50年以上も前に行われていました。欧米に通用する人材になるのを確認できるのは20年先かもしれません。
ITC授業も必要ですが、人間の脳の働きを考慮すると紙での授業や学習が良いとの科学的根拠があります。
ICTはあくまで道具。それをどう使うかは先生次第です。
ICTはあくまで道具。それをどう使うかは先生次第だという。
ICTの使い方や使用頻度は先生によって大きく差があると考えておこう。
脳科学者からICT授業による前頭前野に抑制がかかりあまりよくないとの心配の声もあります。その方は脳科学者で東北大学教授の川島隆太さんです。川島教授の心配する内容を、以下全文引用します。
「私たちの研究では、端末使用時に前頭前野に抑制がかかることがわかっています。端末は動画や音声が使えるので、学習に興味を持たせることには長けているのです。でも、端末上で漢字練習をさせたり、計算させたりするようになった場合、学習内容が頭にしっかり残っていくのか疑わしいです」
「親御さんはお子さんが学校で、どのように学習しているかをしっかり確認することが大事です。そして、デジタルの学習が多ければ、家庭でアナログな学習を補いましょう。脳科学でわかっていることは、紙のノートに書いたり、紙の本を読むときには前頭前野が活性化すること。空間情報(本のどのへんに書かれている、など)や触覚情報を使えるから、記憶に残りやすいんです。家に帰ったら、なるべくデジタル端末は触らせず、家族で読書を楽しんだりする時間をつくりましょう」同じようなことを学校の先生たちも、アナログ学習の大切さを口にしてます。
ベストセラースマホ脳という本でも川島隆太教授と同じようなことを書いてます。
人間の脳は、印刷技術が発明されてから現在まで紙媒体で生活してきました。そう簡単には脳が電子化に対応できなくなっています。また、紙での学習や紙に書くことは、記憶力やその他で非常に脳に有益です。これは脳科学的にも証明されています。
これは、私だけの意見ではありません「スマホ脳」という本でもスマホやITCに脳が対応できなくて、悪影響を及ぼすおそれがあると言っています。かのマイクロソフト創業者のビル・ゲイツ氏も、自分の子どもには14歳まで一切スマホを与えず、紙の本を読ませたそうです。また、アップル創業者のスティーブ・ジョブス氏も自分の10歳の子供にipadを使用するのを厳しく制限していました。
ビル・ゲイツ氏やスティーブ・ジョブス氏に限らずその道の超一流の人物は、子どもに「スマホ」を与えないか、使用を厳しく制限しています。スマホやITCに依存せず、必要最小限の範囲で使用しています。スマホやITCは授業は脳にあまり良くないことを十分に理解して実践しているからです。
「スマホ脳」という本で、スェーデンでは学校で子供たちのスマホを預かり、授業中にスマホは一切使用できないようにしています。それと、始業前に20分の運動をさせているそうです。これもスマホやITCは授業は脳にあまり良くないことを教師と親が理解している証拠です。スマホやITCはIQの低下にも影響しているそうです。
ですから、ITC授業3割、アナログ(紙とペン)授業7割が一番バランスが取れて、大人も子ども脳に良い影響を与えます。受験勉強にも受験にも大きな影響があります。
一流の中高一貫校や東大・京大、一流私大に受かる生徒は、スマホ依存していませんし、授業も家庭学習、私塾でもITC授業3割、アナログ(紙とペン)授業7割です。
東大や京大、有名私大に合格した生徒は必ずノートとペンを使い合理的な努力で合格しています。だから紙(ノート)とペンは電子化やAIの時代になっても必須になります。本も紙の本を読むことを推奨します。
読解や思考、文章作成に絶大な効果を発揮します。電子本等は、電池切れ、電波が届かないところ、温度等によって使用できなくなります。一方紙の本はロウソクの光があれば読み書きができるという、電子本等より優れモノです。文庫本なら数冊いつでもどこでも持ち運んで、読み書きができます。
いずれにせよ、やっとこさ欧米流の教育が始まりました。大いに期待しましょう。幼稚園から高校生を生かすも殺すも我々大人と教師、家庭、塾講師、そして環境です。
我々大人と教師、家庭、塾講師等も、①『知識・技能』②『思考力・判断力・表現力等』③『学びに向かう力、人間性等』を実践する必要があります。
教諭・教師、塾講師は学校や塾での環境を整え、子ども達が楽しく学び学力向上につなげることです。家庭内でも同じです。
①『知識・技能』②『思考力・判断力・表現力等』③『学びに向かう力、人間性等』の環境整備をすることです。学校でも、塾でも、家庭内でも子どもに肯定感を与え、ほめてやることです。頭ごなしに、「ダメ」「なんでこんなことがわからない」「他の子と比較しない」ことです。なぜ、そう思うの、そう考えるの、そうだねそういう思いや考えもあるね、とコミュニケーションをとることです。
小学生から高校生の欧米流の読解、文章、思考、速読等については以下に問い合わせてください。
philia-writing-kikaku.jimdofree.com
知識を伝える本は→実用書
経験を伝える本は→小説です
本日はこれで筆を置きます。