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不流斎の日記

不易流行 不易を知らざれば基立ちがたく 流行をわきまえざれば風新たならず

ICT授業にアナログ授業とアナログ学習を取り入れて子供の将来の大事な力を育てるにはスマホの使用制限が急務

はじめに

文部科学省が推奨するICTの授業は学校や教員の依存度が高くなる。そのため紙・印刷物・紙の本によるアナログ授業とアナログ学習が激減します。

文部科学省はICT授業がアナログ授業がアナログ学習より勝っていること、ICT授業が子供たちの学力向上に繋がり脳科学的にも良い方向に向かうエビデンスを公表せずに欧米の猿真似的なICT授業を取り入れただけである。

また、アナログ授業やアナログ学習は学校間や教員の資質で生徒の学力に大きな格差が生じます。詳細については、目次に書いた記事を読んでいただくと、現代でもアナログ授業やアナログ学習の重要性を認識していただけます。

欧米、北欧、シンガポール、中国においても国がアナログ授業やアナログ学習が如何に重要であるか認識して、アナログ授業やアナログ学習を積極的に取り入れているのが実情です。

そして、更に悪いことに脳科学的に見て拍車をかけているのが子供たちのスマホ依存とICT授業推進によるタブレット等の使用の相乗効果で益々子供たちの脳の退化と学力低下が一層深刻化していきます。

記事の目次の各項目を読んでいただければ、アナログ授業とアナログ学習が子供達から大人達まで脳や身体に有益で且つ有意義であることが理解できる。

良く言われているのは、日本の学校教育では合理的に考える技術、すなわち根拠に基づいて論理的に考える技術について積極的に教えてきませんでした。

文部科学省が実施するICT授業推進でも合理的に考える技術、すなわち根拠に基づいて論理的に考える技術について積極的に教えることは不可能と考えます。

やはり、アナログ授業とアナログ学習が合理的に考える技術、すなわち根拠に基づいて論理的に考える技術を積極的に教えることができ、合理的に考え根拠に基づいて論理的に考える技術を最大限に引き出して効果が目に見える

その根拠は、欧米、北欧、シンガポール等のアナログ授業とアナログ学習の実践で証明している。

第1章 アナログ学習とアナログ授業は必要か

アナログ学習とアナログ授業は絶対に必要である。欧米諸国、シンガポール、北欧等でもスマホやICT授業の学習の他に、アナログ学習とアナログ授業もICT授業と同じくらい実施している。

授業中はスマホ使用禁止で、学校によってはスマホを授業が終わるまで学校に預けるルールになっている。ICT授業やICT学習と同じくらいにアナログ授業とアナログ学習を行って世界に通用する人材を輩出している。中国も然りである。

第1節 時計やカレンダーが読めない子供

スマートフォン現代社会に不可欠だし、ICT授業も必要である。しかし、衝撃的な事実として「時間や曜日の感覚がわからない子が増えている」ということを聞きます。高校を卒業するまではスマホの使用制限が必要である。

スマートフォンの時計やカレンダーではなくアナログのものを使うことが子供たちの学力向上と将来のにプラスになるのでスマホの使用制限は必要不可欠である。

第2節 スマホ使用による学力低下の原因

「LINEを始めたら、成績が下がった」ということを見聞します。それは、中高生の多くがスマホを持ち友達とのやりとりやSNSの発信YouTube鑑賞などを楽しんでいる。

懸念するのは、まだ少ないけれど今後は小学生の多くがスマホを持つようになる。スマホを持つと一日の多くの時間をスマホに奪われ、学力低下につながると言われている。

見聞するのが、中学生がLINEを始めると成績が下がると言われています。グループLINEの内容が気になって、勉強に手がつかない、夢中になって夜更かしをする。

そうすると、翌日の学校の授業に支障が出てる。大人でも常にスマホを触っていないと落ち着かないという人がいるので、自制心がまだ効かない中学生に自己管理させるのは難しいだろう。そのためには、各家庭で厳しく使用制限することと、学校では授業時間中は学校でスマホを預かり、授業終了後に渡す等の対策が必要である。

特に、スマホによる弊害は時間を奪われることだけではない。重要な問題は学習の基礎力が身に付かなくなること。特に小学生がスマホを持つと、弊害が大きい。

第3節 キャッシュレス時代で数の感覚を失う

四捨五入の計算が苦手な子供が増えていると聞く。数の感覚がつかめない。それは小銭を持たなくなっているからではないかと推測できる。子供たちは塾や習い事に忙しく、家の手伝いをする機会がほとんどない。

ひと昔前なら、「おしょうゆが切れちゃったから買ってきて。余ったお金でお菓子を買っていいわよ」と親から小銭を渡されて、しょうゆとお菓子の値段を見比べながら、いかに自分が得するか考えたものだ。そうやって小銭の感覚、すなわち数の感覚を身に付けていったといえる。

今は、親自身も現金で買い物をしなくなっている。スーパーの買い物もスマホ決済などキャッシュレスが主流になっている。子供にお金を渡すときも、鉄道会社のICカードなどにチャージするケースが増えている。

私の昔と比べると現金を使う機会が極端に減ってしまっている。だが、小学生のうちからキャッシュレスに慣れてしまうと、数の感覚が身に付かなくなってしまう懸念がある。近年、算数の基礎中の基礎である10進数の感覚が理解できない子供が増えているということを見聞する。

第2章 スマホの読み方と国語の読み方の違い

スマホは文章の読み方を変えてしまう。スマホやPCの文章は、スクロールして読み進めていく。こうした読み方は、素早く読むときにはいいが、文章を味わうには向いていない。速読と同じように、目に付いた大切そうな言葉だけを追う読み方になってしまう。

こうした読み方をしていると、入試で問題文を読み飛ばしたり、大事な条件を見過ごしてしまったりとミスが出やすくなる。

国語ではしっかり読むことが重要だ。速読のような読み方では、細部の重要な言葉や表現を見落としてしまう。スマホの読み方と入試問題の読み方は違うということを認識しておくことが必要である。

ただし、スマホやPCでの速読・瞬読と紙の本や印刷物等の速読・瞬読では本質が異なる。紙の本や印刷物等の速読・瞬読は学力向上や入試に威力を発揮する。欧米諸国、シンガポール、北欧等でも速読・瞬読を導入している。

ビルゲイツ氏等の一流の経営者も速読をマスターして大量の読書をして経営や人生の糧にしていることも事実である。 

第1節 カレンダーや時計はアナログが必要

スマホには時計やカレンダーなど便利な機能が付いている。しかし、小学生のうちからこうした機能に慣れてしまうのはよくない。

某プロの塾経営者から近年子供たちの指導をして「えっ⁉︎ これが分からないの?」と驚くことが増えているという。例えば、暦が分からない。

1年は365日で、何月が何日で、祝日がいつかという日本人であれば当たり前に持っている感覚が鈍っているように感じる。受験算数に「日暦算」というものがあるが、暦の成り立ちを知っていれば簡単に解ける問題が解けない子が多いと言う。

同じように時計の動きが分からない子供も増えていると言う。秒針と分針の動きが理解できていないと「時計算」を解くことができない。

こうした背景にあるのが、スマホの存在だ。スマホには時計、カレンダー、スケジュール帳、辞書、計算機などさまざまな機能がある。こうした機能はとても便利ではあるが、時間の感覚や曜日の感覚がまだ身に付いていない小学生には使わせない方がいい。

時計はデジタルではなくアナログのものを使い、秒針や分針の動きの感覚をまずは身に付けさせることが重要である。また、カレンダーも大きな紙のものを部屋の壁に貼り、1週間の感覚を身に付けさせる。

大人ならすでに感覚が身に付いているので、便利な機能がついているスマホを活用してもいい。しかし、まだその感覚が身に付いていない子供には、針のある時計や紙のカレンダーなど、アナログの道具を使って、生活の基礎を教えてあげることが必要である。

第2節 スマホ検索機能の過信は危険

スマホを使うメリットの一つに検索機能がある。分からないことは、すぐに調べられ、答えを知ることができる。学習にも使うことが多い。しかし、検索機能で出てくる答えは、すべてが正しいわけではない。その判断が難しい。また、なんとなく分かった気になっているけれど、厳密には理解できていないことも多い。

検索機能は、すぐに答えが見つかるが、検索したことしか出てこない。辞書を引けば、その前後の説明があったり、補足があったりして、全体を理解することができる。

言葉の意味や表現を多く知るためにも、やはり小学生・中学生・高校生に限らず大学生から社会人に至るまで幅広い大人にも辞書を使うことは絶対必要である。

一方でスマホで調べるメリットもある。植物を調べるときなどに、画像や動画でビジュアルがすぐに確認できることだ。ただし、パパッと検索して見つけたものは、忘れるのも早い。図鑑などで苦労して探す方が記憶には残りやすい。

やっと見つけた!という感動とともに、身体感覚として残り、小学生の子供は身体感覚で学習することが重要である。自分の手で触ったり、実際に見たり、手を動かしたりすることで、自分の記憶として残り、知識を吸収していくのである。

第3章 アナログは不便だか脳が鍛えられ活性化する

スマホは大変便利なツールだ。しかし、小学生の子供にはアナログなものを使わせるべきだ。不便だからこそ工夫をし、苦労するからこそ記憶に残る。冒頭でキャッシュレスについての危惧を伝えた。小学生に現金を使う機会が必要なのは、10進法の感覚を身に付けるためだ。

小学生が学習する算数は、数や単位の感覚だったり、図形の性質の理解や解き方だったりといったことは基本中の基本である。それを道具と言っていも良い、算数は道具が少ない。その少ない道具を使って工夫しながら考えることによって、頭が鍛えられる。

一方、数学は方程式など便利な道具を使って解くものだ。それを使えるのは、小学生で基礎を学んでいるから。基本的な道具が使えるようになってこそ、便利な道具を活かすことができる。これは、アナログ時計や紙のカレンダー、辞書などを使って基礎を身に付けることと同じ考えだ。

小学生の子供にはできるだけアナログのものを使わせ、不便な経験をさせよう。不便は工夫を生み出す。自分なりに工夫する経験を積んでから、スマホを持たせるとその便利さに気づくだろう。

スマホを持たせるのは今じゃない。スマホを持たせるのは15歳になってからである。15歳以降も厳格な使用制限が必要となる。

スマホ脳の著者で精神科医のアンデシュ・ハンセン氏の内容を引用する。子供に限らず我々大人達が如何にデジタルツールに立ち向かいデジタルツールと共存するにはどのように対応すべきか、その対応について解説しているので以下に引用する。

第1節 人類の画期的なデジタルツールの発明が影響

電子書籍の普及で、スマートフォンなどのデジタルツールで長文を読む機会が増えている。『スマホ脳』(新潮新書)の著者で精神科医のアンデシュ・ハンセン氏は「スマホは便利だが、使い方には注意すべきだという。

スマホは便利だが、使い方には注意すべきだ。思考力においては紙の優位性は揺るがない。たとえば難しい内容の記事を読むときは、スマホより紙の本のほうがいい」という。

実に多くの企業が我々の弱さにつけ込み、莫大な利益を上げています。それらの企業は、いままで我々がみたことがない形に世界を作り変え、社会のインフラとして確立している。ひいては我々の思考回路や情報の受け取り方、生き方さえも変えています。

たとえば、勘違いしている人が多いかもしれませんが、我々はフェイスブックの顧客ではありません。顧客だったら然るべき顧客サービスを得られるはずですが、そんなものはないでしょう。我々は顧客ではなく、フェイスブックの商品なのです。

現代社会最大の商品とは、何だと思いますか。お金ではありませんし、はたまた新型コロナウイルスのワクチンでもありません。それは、人間の関心です。

我々人間の脳をハックして関心を集める力、これを各企業がまるで兵器のように行使している。こんな事態は、いまだかつて起こったことがありません。もちろん、我々がデジタルライフに大いに助けられているのも事実です。

そのプラスの側面はまず認識しなければなりません。そのうえで、デジタルライフから生じるマイナス面、副作用についても、真摯な議論を行なうべきです。いまスマホが引き起こしている副作用はほんの幕開けにすぎず、我々の生活は高度なテクノロジーに今後さらに浸食されていくでしょう。

テクノロジーに我々が適応するのではなく、テクノロジーのほうを我々に適応させるべきです。そして、テクノロジーのメリットとデメリットを慎重に議論すべきです。スマホ依存は我々現代人の心身ともに健全である要素を奪うたとえば私が住むスウェーデンでは現在、睡眠障害を訴えるティーンエイジャーが2000年頃の約8倍に増えています。

睡眠薬の使用も急増している。それはなぜか。ある研究によれば、いまのティーンエイジャーの約3分の1は就寝する際、ベッドにスマホを置いていることが判明しました。寝室ではなく、まさに寝るベッドの上にです。デジタルツールが我々の関心を引くためにどれほど精巧に開発されているかを知ると、それが睡眠にとって有害であることに気づきます。

睡眠障害で助けを求めてくる人へは、スマホを寝室から追いやり、代わりに目覚まし時計を枕元に置くようアドバイスしています。実行した患者さんたちからは、思ったほど難しくなかったという声を毎日のように聞きます。世界的な社会問題であるスマホ中毒の構造と処方箋を説き、ベストセラーになっています。

スティーブ・ジョブズビル・ゲイツは、デジタルツールが脳に有害な影響を与えることを認識しており、自分の子どもに対してその使用を制限していたといいます。あなたがスマホの負の側面について認識したのはいつごろからですか?ここ5年ほどです。

といっても、初めから負の側面を認識していたわけではありません。私はもともと人間の行動や認識、また人類史に強い関心をもっていました。そして5年前の2016年ごろにふと気づいたのです。

ここ10年の世の中は、人類史において最も速いスピードで変化しているのではないか、と。我々の行動がここまで変わったことは、この10年間を除いて他にありません。

その理由を何とかして理解したいと思いました。——現代の病理について考える背景には、より深い人類史的視点があったわけですね。現在の人類にとって、自動車やコンピュータを活用し、食べ物が安価な値段で手に入り、国境を越えてどこへでも旅行できる世界はごく当たり前のものです。

しかし我々がこのような生活様式で生きているのは、人類の歴史からいうと、ごくわずかな期間にすぎません。現在の環境は、人類にとって当たり前どころか、きわめて特異な状態なのです。たとえそのようには感じられないとしても。

人類は自らの肉体と脳を狩猟採集民としてサバンナの生活に適応させましたが、その後1万〜2万年のあいだに肉体と脳に生物学的な変化が起きたかというと、何も起きていない。すなわちそれは、我々がいまだに狩猟採集民であることを意味しています。

人間の生理機能や心理機能を理解するためには、我々が人類史上、生物学的には変化していない前提をまず押さえる必要があります。その問題意識が、『スマホ脳』の執筆に至る出発点でした。

そして、なぜデジタルライフは我々にとってこれほどまでに魅力的なのか、なぜ毎日3〜4時間(ティーンエイジャーは5〜6時間)もスマホタブレットといったスクリーンの前で過ごすのか、スマホ中毒から逃れようと思ってもなかなかできない、その根幹にあるメカニズムは何か、などについて解き明かしたかった。

私がこの本を書いた目的は、現段階で科学的にわかっている事実を読者に提供することです。私の本を読んで、最終的にどういう行動をとるかはその人次第です。

第2節 スマホの使いすぎによる精神的な影響

多くの研究は、スマホに依存する人は鬱になる可能性が高まると示しています。ただしこれらの研究の問題は、すでに鬱や不安障害を抱える人を対象にしていることです。

それでは、彼らが鬱になったのはスマホを使いすぎたからなのか、鬱になったからスマホをより頻繁に使うようになったのか、正確な因果関係がわからない。

現段階で確実に言えるのは、ティーンエイジャーの女子には因果関係があるようにみえることです。彼女たちがスマホソーシャルメディアを使いすぎると、鬱や不安障害になるリスクが明らかに増しています。

ただ、こうした例を除くと、一般の人にとってデジタルライフが人間の精神に及ぼす最大の影響は、我々が心身ともに健全であるために必要な要素を奪うことです。不安や鬱に対して有益な運動や睡眠、人との交流といった基本的欲求は、デジタルライフの加速によって希薄化している。

デジタルの影響によって我々は防御因子を失い、ますますデジタル媒体に対して中毒になりやすい心身と化しています。——スマホ依存症になりやすいのは、「タイプA(短気でアクティブな人)」で、「タイプB(おっとりとした性格で落ち着いた人生観をもつ人)」はなりにくいと書かれています。なぜでしょうか。

一つの理由は、不安を感じやすい人はいささか集中力がない傾向にあるからです。ただし、これもやはり因果関係を証明するのは難しい。もともとの性格によってスマホを使うのか、スマホが性格に影響しているのかがわからないからです。厳密に研究しようと思えば、大人数のグループが必要です。

たとえば、200人のうち100人にスマホを使わせ、残りの100人にはまったく使わせない状態を長期間継続して観察する実験が考えられるでしょう。しかし、数カ月、数年とスマホを使えないとなればその実験への参加を希望する人はほとんどいないでしょうね。

第3節 流し読みできる本は電子書籍で難解な本は紙で読む

デジタルツールへの依存は、仕事や勉強の質にも関わってきますか。もちろん影響します。その事実は、新聞を読む行為一つをとってもよくわかるでしょう。

まったく同じ記事でも、紙の新聞で読むときと、デジタルスクリーンで読むときを比べると、前者のほうが内容をより深く理解できます。とくに難しい内容の本や記事を読む場合には、その差がよりはっきりと表れます。

それでもデジタルツールに慣れてしまえば、紙とスクリーンによる理解度の差は少なくなり、いずれ同じ程度になると思われるかもしれません。ところが、実際はその逆です。理解度の差は毎年調査するごとに広がっていく、つまり、紙で読むメリットが年々高まっていくということが、10年以上にわたる研究で示されています。

なぜそういう結果が出るのかはわかっていませんが、時間が経過するほどスクリーンで浅く読むことに慣れてしまうからかもしれません。電子書籍よりも紙の本のほうが五感を刺激する。そのとおりです。

紙の本を読むのは触覚で感知する経験であり、長期的な記憶に結びつきます。空間記憶、三次元の記憶とも言い換えられる。より脳を刺激できるため、内容を覚えやすくなります。一方で、スクリーンでスクロールするだけだと、触覚で感知する経験を十分に得ることはできません。

第4章 読書をする際電子と紙を使い分ける

あなたは読書をする際、電子と紙をどのように使い分けていますか。私は普段からたくさん本を読みますが、ホラー小説やSFといった気軽に読める小説は電子書籍を利用しています。一方、内容が複雑で難解な本は、たとえ持ち運びが億劫でも紙で読みます。

第1節 メモを取る際もペンで紙に書いたほうが脳に定着

そうです。思考力における紙の優位性は、読むことにも書くことにも当てはまります。事実関係を収集するために流し読みするときは、スクリーンのほうがむしろいいかもしれませんが、難しい内容の記事を読むときは、間違いなく紙のほうが脳に定着します。

日本では教育におけるデジタル化の遅れをとり戻すために、デジタルツールの活用を進めています。これまでのあなたの話からすれば、たんに印刷物の使用を減らせばよいわけではなさそうですね。

第2節 印刷物の使用を減らすことは駄目

世界はいまパンデミックの真っただ中で、教育もリモートにならざるをえない環境にありますね。ただ、学校での対面授業と、家からリモートで学ぶ場合の定着度が同じではないことは明らかです。

デジタルツールを教室から一掃せよというわけではありません。でも、紙に書かれた文章とスクリーン上の文章が同じであるともいえない。パンデミックからある程度ノーマルな状態に戻ったとき、とくに内容が難しい授業の場合は、スクリーンではなく印刷物を配布して教えるべきです。

まとめ

1. アナログ授業とアナログ学習はデジタル化(ICT授業)でも絶対に必要。

2. 15歳まではスマホの使用は家庭で厳格に制限する。学校や職場ではスマホ使用を厳しく制限する。

3.ITC授業は欧米や北欧、シンガポール等の良いとこどりで運用しアナログ学習とアナログ授業も 積極的に取り入れる。  

4. 電子書籍スマホで読むのはライトノベル等の簡単に読めるものに限定し、紙で読むものは難しい本や受験参考書、文学等も含めたものにする。

5. これからは、学校・大学の他に、家庭においてもスマホの使用制限とアナログ学習アナログ授業、アナログ読書が益々重要となってくる。

私 見

①アナログ学習・アナログ授業は7割で残り3割はデジタル学習(ICT授業)で程よくバランスが取れる。それと、子供から大人も含めて「スマホ」に依存しない、アナログが脳の活性化と若返りになる。

②脳は80歳になっても鍛え方、使い方で、20歳から30歳の能力を維持できる。

③脳のを鍛え、使い、食事等の健康管理をすれば体も若々しく充実した生活を送るこ  とが可能となる。

アナログ授業とアナログ学習が合理的に考える技術、すなわち根拠に基づいて論理的に考える技術を積極的に教えることができ、合理的に考え根拠に基づいて論理的に考える技術を最大限に引き出してこそ効果が目に見える

その根拠は、欧米、北欧、シンガポール等のアナログ授業とアナログ学習の実践で証明されています。したがってICT授業よりアナログ授業とアナログ学習を優先すべきである。

本日はこれで筆を置きます。