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不流斎の日記

不易流行 不易を知らざれば基立ちがたく 流行をわきまえざれば風新たならず

九州豪雨について思う

 

ifrmikio.hatenablog.com

 

本日も九州の豪雨による浸水等について日記に纏めます。

50年に1度の豪雨により九州の熊本を含め甚大な被害が発生しています。

なぜ、甚大な被害が発生したのでしょうか。地盤、地質、地形等様々な要因だと考えられますが、おそらく、これらの地域では、昔から何らかの形で豪雨による被害が発生していたと、考えられます。

昔から、豪雨が発生した場合、避難場所等の目印になる物や避難場所があったと思います。昔の人が被った長年の被害の実体験でどこに避難したら安全か等についての言い伝えや目印となる物や避難場所が必ずあったはずですが、開発により取り壊されてしまったと考えられます。

残念ですよね。昔の人の経験は、科学より正確な実際に経験したことで、どうしたら豪雨の被害から命を守るか経験則で分かっており、それを次世代の人々に伝承していた証を残したと考えますが、開発でなくなってしまったと考えます。

5年以上前になりますが、NHKラジオの文化講演会だど記憶しています。当時の京大の防災研究所の所長の調査研究でも、上記のような伝承が昔から行われていたと、聞いた記憶があります。例えば荒川は、大昔豪雨等で川が決壊し、大きな被害を受けたことで、荒川と名付けられた聞きました。

また、畑村洋太郎先生の失敗学という本にも、地震発生時の避難場所の碑石の紹介がありました。やはり、昔の人の経験と知恵は貴重で、科学よりも正確な実体験の伝承が、宅地開発で根こそぎ痕跡すら破壊されたため、それを伝承する人もいなくなっていることは、残念です。

どんなに科学や技術が進歩しても自然災害を完全に防ぐことはできないことが今回の熊本等の豪雨の被害でわかったと、思います。見方を変えれば、ある面では、人災といっても過言ではないと考えます。再度、宅地開発時には、昔から言い伝え(実体験に基づいた)も踏まえ、開発することも、一つの方法かと考えます。

本日は、これで筆を置きます。