産経新聞での報道による記事の概要は以下の通りです。
乳児の腕にかみつき、けがを負わせたとして滋賀県警が母親(21)を誤認逮捕し、傷害罪での公訴(起訴)が取り消された問題で県警の首席監察官が鑑識課を業務指導したことが6日、県警への取材で分かった。5日付。
鑑識課の歯型の鑑定で母親の歯型を別人のものと取り違えていた。県警は当時の取調官らを調査し、母親側が主張していた自白の強要は認められなかったと結論付けた。監察官室によると、業務指導は懲戒処分よりも軽い訓戒や注意にも至らない内容。取り違えについて「故意ではなく、あくまでも過失」とし、鑑定を担当した職員の責任を問うことは難しいと判断した。
一方で「組織的なチェック機能が作用しなかったため取り違えが起きた。改善が必要」として、業務指導とした。監察官室は発表しなかった理由について「懲戒処分や監督上の措置ではなく、発表の指針に照らして判断した」と説明した。
母親は昨年秋に傷害容疑で逮捕され、傷害罪で起訴された。今年1月の公判で県警の鑑定官が歯型と傷痕が一致しない可能性があると認め、大津地検が追加で調査し、歯型の複製の取り違えが判明した。
しかし、誰も処分されず、「業務指導」で終わる。業務指導とは、懲戒処分よりも軽い訓戒や注意にも至らない内容。滋賀県警は当時の取調官らを調査し、母親側が主張していた自白の強要は認められなかったと結論付けた。
そして、滋賀県警の誤認逮捕はこれだけではないです。呼吸器外し事件の西山美香さんの冤罪事件でもそうでした。強要されないのに罪を認める人などいるのでしょうかこれじゃあ、日本の冤罪はなくならないです。恐らく、このような誤認逮捕は、氷山の一角で、表には出ないが数えきれないくらい発生していると、思われます。
これは、警察内部の身内の庇いあいで、身内での不祥事は、極めて甘い処分で済まされ、マスコミ等に取り上げられない甘い処分が殆んどだと推察します。
警察の誤認逮捕に対する対抗は、大変だけど経験豊かな有能な弁護士を選任することと、それから万一逮捕された場合は、まずは、刑事事件の当番弁護士を依頼し、それからどう戦うか、家族も含め対策することです。
この誤認逮捕は、通常の刑事事件の他交通事故の事件にも当てはまりますので、まずは、弁護士と相談し、対策することが一番です。誤認逮捕では自白は、どんなことがあってもしない。つまり、自白は証拠の王であるということが実務の取扱いとなっています。
本日はこれで筆を置きます。