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学習指導要領改訂では言語技術教育の導入は必須である。言語技術未導入なら部活又は私塾で対応する必要がある。
ヨーロッパ諸国では昔から「言語技術教育」が正規の授業に取り入れられているスタンダードな教育です。小学校ではこのスタンダードな言語技術教育によって、クリティカル・シンキングが行われています。
前回のブログでイギリスロンドン在中小学6年生日本人女子の学校の宿題について書いた内容が授業として行われています。中学生では基礎項目の分析・読解を実施しています。その内容の一部を以下に記述します。
1 対 話:議論、ディベート、問答ゲーム
2 説 明:描写、報告、記録、説明、プレゼンテーション
3 分析・読解:絵の分析、テキストの分析
4 論 証: 意見文、小論文
5 物 語:再話、作文、捜索
ヨーロッパ諸国ではこれらの思考を論理的にまとめる力、批判的なものの見方(クリティカル・シンキング)、文学、芸術などの鑑賞力にもつながっています。また、ヨーロッパでは高校で相当高度な教育が施され、進路が明確に決定してしまいます。ドイツでは、大学進学は「ギムナジウム」から「アビトゥア(大学入学試験)」に合格が条件です。フランスも名称は違いますがドイツと同じシステムです。
ヨーロッパやアメリカでは、高校で評価されるのは生徒ではなくて先生です。先生の評価によってランク付けされます。また、日本みたいに部活で振り回され、生徒や教師、保護者に相当な重荷がかかっていますがこれがありません。
ヨーロッパでは、言語技術の基礎教育を子どものころから学校の教育として行っています。日本の学校教育とは雲泥の差があります。おそらく、日本では中高一貫校又は公立高で東大・京大に合格者を多数輩出している学校が行っているだけです。
こうなると、大人になってから大きな差が出てきます。例えば今回のコロナ禍での緊急事態宣言や蔓延防止措置法適用に関する首相の説明は全くなにを言っているかわからず話が長いし、各マスコミも核心迫った質問もありません。
くどいようですが、このブログで取り上げましたがドイツのメルケル首相が緊急事態宣言発出時の国民へのメッセージが公開されました。簡潔明瞭、論理的、国民や医療従事者、スーパー食料品の従業員等に対する感謝の気持ち等を伝えていました。私も心に響きました。
今回の学習指導要領改訂に言語技術教育がない場合は、何のための学習指導要領の改訂なのか意味がないことになります。また、言語技術教育が導入されていても、日本流にいいようにアレンジされていれば無きに等しいです。
「学ぶは真似る」「真似るは学ぶ」がすべての基本です。学校に期待できない場合は
私塾等で対応することです。
第1 教師がやること
1 三森ゆりか氏の「実践言語技術教育」の本を読むことです。この本は欧州の言語技術教育を実践したのを本にしました。
2 欧州や米国の小・中・高全学年の国語の教科書を入手し、内容を検討して良いとこどりをする(日本の学習指導要領や教科書で不足している内容を補足す。)。 国語力がすべての科目に大きく影響する。
3 クリティカルシンキングとディベートを授業中にやる。不可能なら部活動でやる。
4 論理国語と文学国語を平行でやる。文学ができないと、論理国語もできない。
5 実務文国語等は、知識不足の場合は専門書籍や専門家に教えてもらい、理解したうえで生徒に教えることです。
6 小学校から速読を部活等で実践させる。試験や実社会では限られた時間で読解して回答をだす必要がある。
学習指導要領改訂に言語技術教育がない場合は、有っても日本流にアレンジされていれば無きに等しいです。そのような場合には、我々大人が子どもたちの未来のために、制度を変えていくしかありません。それには私塾等で欧米流の言語技術教育広く導入することです。そうすることで、松下村塾のような人材輩出も可能です。それには無意味で不要な時代遅れの「校則改訂」や「校則廃止」も必要です。
第2 塾の講師(先生)がやることは、殆ど教師と同様です。
1 三森ゆりか氏の「実践言語技術教育」の本を読むことです。この本は、欧州の言語技術教育を実践したのを本にしました。
2 欧州や米国ルの小・中・高全学年の国語の教科書を入手し、内容を検討して良いとこどりをする(日本の学習指導要領や教科書で不足している内容を補足す。)。国語力がすべての科目に大きく影響する。
3 クリティカルシンキングとディベートを塾の授業の一コマで毎週やること。
4 論理国語と文学国語を平行でやる。文学ができないと、論理国語もできない。
5 実務文国語等は、知識不足の場合は専門書籍や専門家に教えてもらい、理解したうえで生徒に教えることです。
6 塾の特性を活かしたオリジナリティーな講義とする。
7 小学生から速読を実践させる。試験や実社会では限られた時間で読解して回答をだす要がある。
コロナ禍のパンデミック状態や平時の状態でも「言語技術教育」が今後の日本の幼稚園の教育から高校教育育に非常に重要な影響を与えます。また大学生の勉強、読書量にも大きな影響を与えます。日本も「言語技術教育」がスタンダードな教育にならないとだめです。日本も「言語技術教育」をスタンダードな教育にすべきです。
第3 家庭学習でやること
1 興味があれば三森ゆりか氏の「実践言語技術教育」の本を読むことです。この本は欧州の言語技術教育を実践したのを本にしました。
2 国語力がすべてです。国語を重点に学習させましよう。
3 クリティカルシンキングやディベートを下手でも家族で楽しくやる。
4 大量の本を読むことと、速読を子どもにマスターさせ、親もスマホやテレビを見る時
間を減らして、隙間時間で読書しているところを、子どもに実践してみせる。それが国
語力や試験に役立ちます。
経験、体験、実践から申し上げると、教諭、教師、塾講師だけでなく、家庭内学習でも日本の言語技術教育の本だけでなく、欧米の言語技術教育の本を読んでいただき互いの良いとこどりした言語技術教育を推進することが必要です。
また、欧米等の学力のある生徒や学生の家庭環境は、親が読書家で年間300冊以上読んでいます。このような環境を幼稚園、保育園或いは遅くても小学低学年で整えれば、子どもたちの学力向上につながります。
10年後、20年後に欧米以上の人材輩出を期待し、我々大人や社会でバックアップしていきましょう。
本日はこれで筆を置きます。